VS Code と GitHub Copilot を活用した Azure 開発環境のセットアップガイドです。
💻 対象環境: 本ガイドは Windows + PowerShell 環境向けです。Mac / Linux の場合はコマンドを適宜読み替えてください。
使いこなすと、こんなことができます:
- 🤖 MCP 連携: MS Learn Docs MCP などを使い、公式ドキュメントを参照しながら正確な回答を得る
- 📝 カスタム Agent: Azure 専門家・レポート作成・コードレビューなど、専門特化した AI アシスタントを作成(エージェント間のワークフローも構築可能)
- 🏗️ Bicep 開発: AI アシスタントで IaC(Infrastructure as Code)をスムーズに記述
- 🔧 Copilot カスタマイズ: プロジェクト固有のルールやプロンプトテンプレートを定義
- ☁️ Azure CLI 連携: AI が CLI コマンドを実行してリソース把握・デプロイ・トラブルシューティングを支援
📸 注意: 本ガイドのスクリーンショットは 2025 年 12 月時点 のものです。UI や手順が変更されている場合は、適宜読み替えて公式ドキュメントを参照してください。
以下の手順でセットアップを進めてください。最後の「準備完了の確認」で動作確認ができます。
| 必要なもの | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| Windows 10/11 | 本ガイドの対象 OS | Mac / Linux は適宜読み替え |
| GitHub アカウント | Copilot 利用、Git 操作 | 無料で作成可能 |
| GitHub Copilot ライセンス | AI コード補完・Chat・Agent | Free(無料)/ Pro / Pro+ / Business / Enterprise |
| Azure アカウント | Bicep デプロイ、Azure リソース操作 | ⭐ 推奨(なくても Bicep の編集・構文チェックは可能) |
💡 GitHub Copilot Free($0)で始められます。主に使う Agent モード(IDE 内)は Free でも利用可能(50 回/月)。詳細は Copilot 料金ページ を参照。
📖 プラン比較・エージェント機能の違い: GitHub Copilot プラン比較ガイド を参照。
| 目的 | 作業内容 | 判定基準 |
|---|---|---|
| VS Code での Bicep 開発 | VS Code インストール & Bicep 拡張機能導入 | .bicep ファイルでシンタックスハイライトされる |
| Copilot によるコード補完 | GitHub Copilot 拡張機能導入 & GitHub ログイン | コメントを書くと補完が動く |
| Copilot Chat / Agent | GitHub Copilot Chat 拡張機能導入 | Chat パネルで質問・Agent モードでファイル編集ができる |
| Azure 操作 | Azure CLI インストール & az login |
az login でログインでき、リソース作成権限がある |
| Git 管理 | Git CLI インストール | git --version が動く |
| GitHub 操作 | GitHub CLI インストール & gh auth login |
gh auth status が動く |
| MS Learn 参照 | MCP サーバー設定 | Copilot Chat で MS Learn が参照される |
公式サイトからダウンロード・インストール:
🔗 https://code.visualstudio.com/
💡 ターミナルの開き方・実行ポリシーなどは コマンドの実行場所 を参照。
インストール時に以下のオプションを選択してください(※英語環境での表記):
| オプション | 推奨 | 説明 |
|---|---|---|
| Add "Open with Code" action to Windows Explorer file context menu | ✅ | ファイル右クリック →「Code で開く」 |
| Add "Open with Code" action to Windows Explorer directory context menu | ✅ | フォルダ右クリック →「Code で開く」 |
| Register Code as an editor for supported file types | 任意 | テキストファイルをダブルクリックで VS Code が開く(好みに合わせて) |
| Add to PATH | ✅ 必須 | ターミナルから code コマンドが使える |
💡 Add to PATH は超必須です。これがないと拡張機能の一括インストールコマンドが動きません。
VS Code を初めて起動すると「Get started with VS Code」画面が表示されます。
- 「Use AI features with Copilot for free」 をクリック → GitHub アカウントでサインイン
- サインイン完了後、右側に Copilot Chat パネル が表示されます
- 残りの項目(テーマ選択など)は任意でスキップ可能
💡 ポイント: GitHub にサインインすると、右側に「Build with Agent」パネルが表示され、Copilot Chat が使えるようになります。
以下の拡張機能を VS Code にインストールしてください(下のコマンドで一括インストール可能)。
💡 拡張機能について: これらは Bicep による IaC 開発 を想定した構成例です。概ねインストールして問題ありませんが、実際の用途に合わせて適宜取捨選択・追加してください。
| 拡張機能 | 用途 |
|---|---|
| Japanese Language Pack | VS Code の日本語化 |
| Bicep | Bicep ファイルの編集・バリデーション |
| GitHub Copilot | AI によるコード補完 |
| GitHub Copilot Chat | AI とのチャットベース開発 |
| Azure Resources | Azure リソースのブラウズ・管理 |
| Azure CLI Tools | Azure CLI コマンドのシンタックスハイライト・実行 |
| YAML | YAML ファイルのバリデーション(CI/CD パイプライン等) |
| Prettier | コードフォーマッター(JSON, YAML, Markdown 整形) |
| GitLens | Git 履歴・blame の可視化 |
VS Code ターミナル(PowerShell)で実行(Ctrl + @ でターミナルを開く):
以下をコピーして貼り付け、Enter キーを押すと 9 つの拡張機能が順番にインストールされます。
# 拡張機能を一括インストール
code --install-extension MS-CEINTL.vscode-language-pack-ja;
code --install-extension ms-azuretools.vscode-bicep;
code --install-extension GitHub.copilot;
code --install-extension GitHub.copilot-chat;
code --install-extension ms-azuretools.vscode-azureresourcegroups;
code --install-extension ms-vscode.azurecli;
code --install-extension redhat.vscode-yaml;
code --install-extension esbenp.prettier-vscode;
code --install-extension eamodio.gitlens;
💡 日本語化: Japanese Language Pack インストール後、VS Code を再起動すると日本語に切り替わります。切り替わらない場合は
Ctrl + Shift + P→ 「Configure Display Language」→「ja」を選択してください。
Prettier でファイル保存時に自動整形されるように設定しましょう。
Ctrl + ,で設定を開く- 「format on save」で検索
- Editor: Format On Save にチェックを入れる
💡 GitHub Copilot のログイン: 拡張機能インストール後、VS Code 左下の人型アイコンをクリックして GitHub アカウントでサインインしてください。
💡 Copilot 関連の追加拡張機能について: GitHub Copilot for Azure など追加の拡張機能もありますが、インストール時に設定ファイル(
.vscode/mcp.json等)が自動生成されることがあります。上記の拡張機能だけで十分に Copilot を活用できます。
💡 CLI ツールについて: これらは Bicep による IaC 開発 を想定した構成例です。概ねインストールして問題ありませんが、実際の用途に合わせて適宜取捨選択・追加してください。
⚠️ Azure CLI について: Azure CLI は Azure リソースの操作に使用します。Azure アカウントがない場合はインストール不要ですが、Bicep テンプレートのデプロイができません(構文チェックや編集は可能)。
⚠️ 管理者権限の PowerShell で実行してください(VS Code ターミナルではなく)
スタートメニュー → 「PowerShell」を右クリック → 「管理者として実行」 で開いてください。
以下をコピーして貼り付け、Enter キーを押すとツールがインストールされます(約 15 分)。
# Git をインストール
winget install Git.Git;
# GitHub CLI をインストール
winget install GitHub.cli;
# Azure CLI をインストール(Azure を使う場合のみ)
winget install Microsoft.AzureCLI;
💡 winget が使えない場合は、各公式サイトからインストーラーをダウンロード:
- Azure CLI: https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli
- Git: https://git-scm.com/downloads
- GitHub CLI: https://cli.github.com/
💡 インストール後は VS Code を再起動 してください(PATH を反映するため)。
インストール確認 & ログイン(VS Code ターミナル Ctrl + @ で実行):
# バージョン確認(3つとも表示されれば OK)
az --version; git --version; gh --version
# Azure CLI を最新版に更新
az upgrade
# Bicep CLI をインストール(Bicep ファイルをデプロイする場合)
az bicep install
# Azure にログイン(対象サブスクリプションにリソース作成権限が必要)
az login
# GitHub にログイン
gh auth login💡
az loginを実行すると、ブラウザまたはサインイン画面が開きます。Azure サブスクリプションに紐づいたアカウントでサインインしてください。ログイン完了後の画面では「いいえ、このアプリのみにサインインします」を選択しておくと無難です。
⚠️ サインイン画面がバックグラウンドで表示されていることがあるので、見当たらない場合はタスクバーを確認してください。📖 権限エラーが出る場合: Azure CLI の権限とロールについて を参照してください。
💡
gh auth loginを実行すると、対話形式で認証方法を選択します:
Where do you use GitHub?→ GitHub.comWhat is your preferred protocol for Git operations?→ HTTPSAuthenticate Git with your GitHub credentials?→ YesHow would you like to authenticate GitHub CLI?→ Login with a web browser- 表示されるワンタイムコード(例:
5669-6BF5)をコピーして Enter- ブラウザが開くので、コードを入力して認証完了
- ターミナルに
✓ Logged in as <ユーザー名>と表示されれば成功
Copilot Chat から MS Learn ドキュメントを参照できるようになります。
以下のリンクをクリックすると、VS Code が開いてインストール画面が表示されます。Install ボタンをクリックして設定完了です。
| 設定レベル | リンク | 説明 |
|---|---|---|
| User Settings | Install (User) | ⭐ 推奨: 全ワークスペースで有効(Azure/Microsoft 技術を使う人向け) |
| Workspace Settings | Install (Workspace) | 現在のワークスペースのみで有効(Git 管理してチーム共有可能) |
💡 推奨理由: Azure や Microsoft 製品を扱う場面では、Copilot Chat が MS Learn の最新ドキュメントを参照できると回答精度が大幅に向上します。
方法 2: 手動設定(クリックで展開)
Workspace Settings(現在のワークスペースのみ)
.vscode/mcp.json を作成し、以下の内容をコピー:
📄 samples/mcp-workspace.json
User Settings(全ワークスペース共通)
Ctrl + Shift + P → Preferences: Open User Settings (JSON) を開き、以下の内容を追加:
📄 samples/mcp-user-settings.json
💡 優先順位: Workspace Settings(
.vscode/mcp.json)が User Settings より優先されます。
⚠️ Organization ポリシーで MCP が制限されている場合企業や組織で管理されている環境では、MCP サーバーへのアクセスがポリシーで制限されていることがあります。
設定 →Chat > Mcp: Accessが「organization によって管理されています」と表示され、noneに固定されている場合は MCP サーバーを利用できません。この場合は組織の IT 管理者に相談してください。
以下がすべて OK なら準備完了です。
VS Code ターミナル(PowerShell)で実行:
# 1. Azure CLI が使える
az account show --query "{Subscription:name, User:user.name}" -o table
# → エラーの場合: az login を実行してログイン
# 2. Git CLI が使える(git version 2.x.x のようにバージョンが表示される)
git --version
# 3. GitHub CLI が使える
gh auth status
# → エラーの場合: gh auth login を実行してログイン4. GitHub Copilot が有効
VS Code で新規ファイル(例: test.js)を作成し、コメントを入力すると Copilot が補完候補を提案します。
// 1から10までの合計を計算する関数
// ↑ このようなコメントを書くと、Copilot が関数を提案してくれます5. Bicep 拡張が動作
.bicep ファイルを開いてシンタックスハイライト(色分け)が表示されれば OK です。
// 例: test.bicep を作成して以下を貼り付け
resource storageAccount 'Microsoft.Storage/storageAccounts@2023-01-01' = {
name: 'mystorageaccount'
location: 'japaneast'
sku: {
name: 'Standard_LRS'
}
kind: 'StorageV2'
}6. MCP サーバーが有効
Copilot Chat で MCP ツールを呼び出せれば OK です。
-
Ctrl + Shift + Iで Copilot Chat を開く(または右側の Copilot アイコンをクリック) -
以下の 2 つのプロンプトを比較してみましょう:
MCP ツールあり(MS Learn を参照):
#MicrosoftDocs Azure ってなにMCP ツールなし(通常の Copilot):
Azure ってなに -
#MicrosoftDocsを入力したパターンで MCP サーバーが呼び出されていれば OK
💡 確認ポイント: MCP ツールが使用されると、回答に以下が含まれます:
- 「🔧 Used tools: microsoft_docs_search」のようなツール使用表示
https://learn.microsoft.com/...のソース URL主な MCP ツール名:
ツール名 用途 mcp_microsoftdocs_microsoft_docs_searchMS Learn ドキュメントを検索 mcp_microsoftdocs_microsoft_docs_fetch特定ページの全文を取得 mcp_microsoftdocs_microsoft_code_sample_searchコードサンプルを検索
本ガイドのコマンドは PowerShell 5.1 以上 で実行します(Windows 10/11 は標準搭載)。
| 実行場所 | 開き方 |
|---|---|
| VS Code ターミナル | VS Code で Ctrl + @ または メニュー → ターミナル → 新しいターミナル |
| Windows PowerShell | スタートメニュー → 「PowerShell」で検索 |
| Windows Terminal | スタートメニュー → 「Terminal」で検索(⭐ 推奨) |
- VS Code を開く
- 以下のいずれかでターミナルを開く:
- キーボード:
Ctrl + @(日本語キーボード)またはCtrl + `(英語キーボード) - メニュー: 表示 → ターミナル
- コマンドパレット:
Ctrl + Shift + P→ 「Terminal: Create New Terminal」
- キーボード:
⭐ 推奨: VS Code ターミナルを使うと、コード編集とコマンド実行を同じウィンドウで行えて便利です。
⚠️ 実行ポリシー: スクリプト実行がブロックされる場合は、以下を実行してください。Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser RemoteSigned
💡 管理者権限について: 日常のコマンド実行には管理者権限は不要です。ただし、Azure CLI や Git のインストール時には管理者権限が必要です。
💡 PATH の反映: CLI ツールをインストールした後は VS Code を再起動 してください。PATH が反映されず、コマンドが見つからない場合があります。
本ガイドでは「User Settings」と「Workspace Settings」の 2 種類の設定場所が登場します。
| 設定場所 | ファイル | 適用範囲 |
|---|---|---|
| User Settings | %APPDATA%\Code\User\settings.json |
全ワークスペース共通(個人設定) |
| Workspace Settings | .vscode/settings.json |
現在開いているフォルダ(ワークスペース)のみ |
優先順位: Workspace Settings が User Settings より優先されます。
User Settings(グローバル)
↓ 上書き
Workspace Settings(.vscode/settings.json)
💡 使い分けの一例:
- User Settings: 個人の好み(フォントサイズ、テーマなど)
- Workspace Settings: プロジェクト固有のルール(フォーマッター設定など)→ Git 管理してチームで共有
Free / Pro / Pro+ / Business / Enterprise の違いや、Agent モードと Coding Agent の違いを解説しています。
企業ネットワークなどプロキシ環境での設定方法をまとめています。
Azure CLI、GitHub Copilot、VS Code などの通信先エンドポイントをまとめています。ファイアウォールの許可リスト設定時に参照してください。






